ハート工夢店は「木と漆喰」で家づくりをしています。
杉はヒノキ科スギ亜科スギ属の常緑針葉樹に分類される日本固有の木であり、本州北端から屋久島まで日本国内において幅広く自生し、北海道各地にも造林されています。日本国内に生息する木の中では最も樹高が高い木で、大きいものだと50m以上にまで大きくなります。
また、日本で最も長寿であり、樹齢が2000年から3000年と言われる杉が日本各地に生息しているのです。日本では最も多く植えられており、木材としての利用が最も多い木になります。杉はその割裂性の良さから巻割りのように割ることが可能で、角材や板材などさまざまな木材を作ることが可能です。そのため、現代にあるような木材加工用の機械がない古来でも製材が容易だったことから、重要な木材として重宝されていました。
私たち日本人は大昔から「スギ」とのふれあいが多く、保湿性の高い杉材は、床材として住む人の生活を助け、竪穴式や高床式の住居を経て構造材や床材、構造用パネルとしての基礎をつくり、現在の家づくりに生かされています。
ハート工夢店が使う木材は、グレーディングマシン(品質検査機)によって含水率・曲げヤング係数を検査し、それに合格した材料しか使用していません。
また、検査に合格した木材には性能数値を印字表示し、生産者の顔が見える出荷証明書をお渡ししています。
【含水率とは】
木材に含まれている水分率のことです。水分が多い木材は、ねじれや曲がりが発生します。KS構法では、含水率(SD)20%以下を基準にしています。
【ヤング係数とは】
木材の応力度(強度)の数値です。係数が大きければたわみにくく、係数が小さければたわみやすいことを示します。KS構法では、ヤング係数(E)50以上を基準にしています。
木材強度の確認、安全の証明
公的機関である熊本県林業研究指導所の協力を得て、木造建築で最も重要な接合部の破壊試験を行い、構造上の安全性を確認するとともに基準耐力値の公的試験データとして蓄積しています。またその蓄積された公的データは構造計算及び構造解析などに活用し、構造における安全性を確認しています。
■命を守る ~2人に1人がアレルギー~
厚生労働省は、2016年12月2日アトピー性皮膚炎や花粉症などアレルギー疾患への対策の方向性を定めた基本方針案をまとめました。
日本はアレルギー患者が急増し、乳児から高齢者まで2人に1人が何らかのアレルギーを持つとされるそうです。
私共は、少なからずシックハウスも原因があると考えています。
現代の住宅は「高気密・高断熱」を追求したものが一般的となり、低コスト・工期短縮の名のもとに化学物質を多く含んだ新建材が使用されることになりました。
その結果、シックハウス症候群などの病気を発症し、大きな社会問題となっています。
一生の大半を室内で暮らす人々にとって、室内の空気環境の改善が必要となります。
そこで着目したのが、日本の気候風土にあった歴史ある漆喰です。地元の資源にこだわり、「命の土」といわれる阿蘇リモナイトを配合することにより、さらなる効果が期待できる漆喰を自然素材100%で開発しました。
私共は、塗壁材を通じて室内環境を改善して人々の健康を守り、命を守ることを使命と考えています。
室内の科学・有害物質を吸着・分解する天然の空気清浄器
漆喰とは、言わば「天然の空気清浄器」。完全天然素材で、安全な壁材です。空気中のゴミやホコリ、臭い、化学物質や有害物質を吸着・分解します。漆喰は、半永久的にクリーンな空気をつくり、心地よい居住空間を保ってくれるのです。空気中のホコリなども吸着・分解するので、お部屋のお掃除もとても楽になります。
部屋の湿気やニオイが気になるのは、「壁のせい」かもしれません。
子供たちをはじめ、多くの人たちが苦しむ「シックハウス」の問題は、施工する側に都合のいい、ビニールクロスなどを使った「呼吸が出来ない不健康な家づくり」が大きな原因のひとつだと考えられます。当たり前のことですが、何よりも「そこに住まわれる方のためになる家づくり」が大切です。「いい家」は「いい素材」でしか作れません。居心地のいいさわやかな空聞を作る漆喰で、健やかで快適な暮らしをお楽しみください。
漆喰の特徴
① 湿度を調整し、結露から来るカビやダニを防止
② 悪臭やホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を吸着・分解する
③ 静電気が発生しないので、ビニールクロスより汚れにくい
④ 手垢が付きにくく壁が汚れにくい
⑤ 有害な物質が含まれていないので、環境に優しい素材
⑥ アルカリ性で抗菌作用が長時間持続
⑦ 不燃材料として認可